Message from the President
社長挨拶
当社は、昭和47年(1972年)に、大手楽器メーカーのピアノ配送をメインとする運送会社の提携会社として創業しました。その後、平成元年に独立、社名を「株式会社マーク」とし、現在に至っています。
運送業は荷主さまから荷物をお預かりし、荷受人さまのもとへ安全に届けることが仕事です。当然ながら、「形」としては残らない仕事です。そのため、なかなか仕事の価値が見えにくい分野のひとつです。
「荷物を安全に、指定の時刻までにお届けする」
運送業としては当たり前のことですが、当たり前が故に、それが運送業の仕事の価値であるということを私たちでさえ意識できていない頃がありました。
お客さまに自分たちの仕事の価値を伝えられないと、何が起こるでしょう?
それは、運送料金の値引き交渉です。
運送料金を安くすると、仕事の量を増やす必要が出てきます。より多くの荷物を、より早く運ばなければなりません。当然、従業員に無理を強いることになってしまいました。また、当社の仕事の価値である「貨物への細心の配慮」がままならない…一時期、当社はこのような状況に陥りました。
そこで、不安はありましたが、「当社が培った運送技術の価値を活かすことのできる、価値を認めてくれる取引先に絞って仕事をしよう」と方針を転換しました。転換した当初は大変でしたが、それでも取引してくださる皆さんに対して誠心誠意を込めて仕事をし続け、おかげさまで今に至っております。
今、自動車業界で進められている運転の自動化が広く実用化されると、私たち運送業の仕事にも変化が訪れることは確実です。
ただ、それは「仕事を取って代わられる」という後ろ向きなことではなく、「新たな価値を見出すチャンス」だと考えています。
山あり谷ありの50年を、アイデアで乗り切ってきました。私ももう少し若ければ、自ら積極的に考えるのですが、そろそろ次の世代に現場の一線のバトンを渡す時期ではないかと思っております。今はその準備として、自由な発想を受け入れられる企業風土を築いている最中です。
でも、
「お客さまの手に代わって、
大切な荷物を運ぶことに誠心誠意を尽くす」
これだけは不変です。
株式会社マーク
代表取締役 社長
秋澤和則